『卑怯者の島』
愛読者カードの
ご紹介を続けます!
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この本の登場人物全員が、
「いい人」とか「悪い人」
とかの次元を超えて、
本性をこれでもかという程
むき出しにしている。
人間洞察に定評のある小林さんが
またもやってくれたか!!
と快哉を叫ばずには
いられませんでした。
サイ○リヤの店内で
一気読みをしてしまいました。
たっぷり氷を入れた水が
温かくなったのも気がつかないで、
17時50分に読み始めて
21時10分に読了しました。
矢我隊長のプロポーズの言葉
「死が二人の媒酌をしてくれる」
男でも惚れてしまう言葉です。
思わず目が潤みました。
177Pの飯田准尉、憎めない顔です(笑)。
しかし何と言っても、
この本のスゴさは
予想をいい意味で裏切る
ストーリーの展開です。
終盤になると、
「次はどんな風に予想を
裏切ってくれるんだ?」
と期待していた自分がいました。
ラストは衝撃でした。
戦後70年の夏が終わっても、
戦場の人間を描いた名作を
読むことの意義が
終わるわけではありません!
いよいよ戦争が身近になってしまいそうな
今こそ読むべき作品です!!